全日本柔道選手権。
男女とも他の階級は北京代表が決まりましたが、ここで戦う無差別級の選考だけが残っており、昨日の全日本選手権は代表選考に最も影響する大会。
武道館は満席でした。
よく柔道選手がインタビューで
「一戦一戦を大事に、自分の柔道をやるだけです。」
と答えるのをよく聞きます。謙虚で、でもざっくり答えている感じがしたのですが、いいえ、本当にそうしなければ勝てないものなのでした。
普段、テレビでは準々決勝あたりから放送されますが会場で一回戦から見てみると、この選手の答える「一戦一戦」の意味、重みがよくわかりました。
全国大会に集結する選手たちは本当にレベルが高くて、一瞬でも気を抜いたら強豪も足を救われるからです。
(写真は閉会式。全選手が整列。)
そんな中、やはり昨日一番会場を沸かせたのは井上康生選手。
シドニーの金メダリストで、アテネでは負け、怪我にも見舞われた彼の柔道人生をかけた試合。一回戦から彼の一挙手一投足に大きな歓声とどよめきが湧きました。
(彼の試合中。息を呑み集中する会場。)
最後押さえ込まれ試合終了した瞬間、武道館の高い天井を仰いだ彼の顔には清々しさがありました。
彼は本当に応援される選手だというのが会場で感じられました。どうしてこんなに応援される人なんだろう?
強いから?強い人は沢山いるし・・・。
強さと共に脆さというか、誰もがもっている完璧でないところを彼は隠さないでそのまんま出しているように見えました。マイクを向けられてもどこかにチカラが入る風でもなく、感じたまま自然に言葉を放っているような感じ。
閉会式後にも、女性の歓声とともに
「康生、こっちに手振って〜!」と男性ファンの声が響いていました。ニッコリ手を挙げて答える井上選手。今後は英国で指導者修行とのこと。今後の活躍に期待したいですね。
私が「応援したくなる人」の魅力ってなんだろう?観察してみよう


